家庭を持てば、いつも自分の事を優先してはいられないし、お互いに譲り合って人生設計をしていくのは当然だ。
しかし、「女性ばかりが我慢を強いられている」と感じる女性は少なくないようだ。例えば、専業主婦として、出産や子育て、家事をどんなに頑張っても、昇格や給料があるわけではない。また、共働きとして仕事に出たからといって「仕事も家事も夫婦で半分」とはいかないのが現実だ。
多くの場合、女性がパートタイムなどの仕事をして、家事と仕事を両立している。そのため「真面目に家族のために頑張っているのに正当に評価されない。もっと自由が欲しい。」という気持ちがつもっていくのだ。
この問題を解決するための方法は、女性は家庭を守り男は働く、という価値観を見直すことだ。そもそも、男性より仕事の出来る女性もいれば、女性より几帳面に家事をこなす男性もいるだろう。
では夫婦の役割も、それぞれのパーソナリティーや能力、才能に応じて変化して良いのではないだろうか。そして実はもう一つ、もっとすぐに取り組める、簡単な方法がある。それは役割を変えることではなく、男性が家族に対し、「今、何を我慢して頑張っているか」を理解することだ。「我慢ができない、したくない」からではなく「理解してもらえない、やって当たり前だと思われている」事が、女性に「評価されていない」と感じさせるのだ。本来、家庭のために自分を犠牲にすることを惜しまない、献身的な女性は多いのではないだろうか。そのことを当たり前のように扱わず、親切に感情移入することが、本当の意味での「正当な評価」と言えるかもしれない。